こんにちは、もじゃです。
さて、昨日1/23(水)に、日テレ系列で22時から放映された、ドラマ「家売るオンナの逆襲」で、全編でLGBTがテーマになっていたので、レビューをしたく思います。
【全編通すと】
LGBTの幕の内弁当(?)と言いましょうか、1時間にLGBTのいろいろが詰めっつめにされていました(笑)
登場したのは「ゲイ」「レズビアン」「トランス女性」です。
【内容を見ていこう】
最初のトピックはこちら
[シングルゲイ、相手がいれば結婚したいが 〜憲法24条解釈問題〜]
爽やか系筋トレ好きのシングルなゲイの話。よくいそうですね。下井草徒歩6分1800万の物件の想定で進みます。安いですね(笑)
そんなゲイからある話題がでました。
そう、現日本国憲法下では、戸籍を入れる形での同性結婚はできないです。
当該箇所には「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し」と書かれています。
ただ、憲法24条の「両性」に関して、
と解釈が別れています。
逆に、旧民法では、「婚姻には戸主(父や母など)の同意を必要とする」と書かれていて、本人たちの合意だけでは結婚できなかったそうです。
女性側の両親に会って「お父さん!◯◯さんを僕にください!!」はこの名残でしょうかね。
同性カップルにおいては、現在「パートナーシップ制度」が10市区を超えて実施されておりますが、法的拘束力がありません。
同性カップルの婚姻届不受理を受け、2月から同性婚一斉訴訟が始まります。
つぎ。
13人に1人はLGBT
LGBTのパーセンテージです。この数値はおそらく電通ダイバーシティ・ラボが実施した「LGBT調査2018」の結果である「8.9%」を使っていると思われます。どういう手法と手順、分析方法で調査したのかはよくわかりませんが。。。
つぎ
[顧客のセクシュアリティ 営業所内でアウティング]
営業所に戻ってきた社員が「あのお客様はゲイでしたー!」と
いやいや、普通に顧客情報をお客様の許可なくアウティングしてんじゃないよ!
...そんなこんなでオフィスでLGBTが話題に。
つぎ
[LGBTの定義 〜Tの説明〜]
屋代役の仲村トオルが、会社で受けたというLGBT研修のテキストを広げながら新宿営業所の社員に説明をする。
トランスジェンダーの定義でよくマスコミに出るのが
心と体の性が一致しない人
(2017-11-08 朝日新聞 夕刊 2社会)
はい、違いますね。これは性別違和や「性同一性障害」、GID病理モデルでのGIDの定義ですね。主体化されたアイデンティティでの(狭義の)トランスジェンダーの定義は以下の通りです。
「トランスジェンダーは生まれたときに割り当てられた性別とは違う性別で生活している人々」
(番組内での三軒家のセリフ)
これですよ欲しかったのは!!やっとようやく出てきたって感じです(待ってました!!)
言ってしまえば、(「ジョグジャカルタ原則」的にはアウトだが)「性同一性障害」は、日本では現行の特例法下におけるオペと戸籍性別変更のために「作り出された」障害であり、トランスジェンダーは自己内完結の話ではなく、ライフスタイルとしての社会的あり方の問題なので、こういう違いが出てきます。
それから、性的指向と性自認概念の違いから、トランスジェンダーゲイの説明と、クエスチョニングの説明もされていました。「LGBTQ+」的な説明ですね。
これが「トランスジェンダー 」の「正しい知識」ですよみなさん。素晴らしい。
そして、書いてる途中にこんなニュースが飛び込んできました。
「性別変更に手術『義務』は合憲...最高裁が初判断」
これはまた議論になりそうなニュースです。やれやれ。
つぎ
[レズビアンカップル]
- オーナーによる不動産物件の売却拒否
- 「堂々としたい」vs「こっそり生きたい」
まずは
[同性カップルにおける入居拒否問題]
レズビアンカップルが内見の際、風呂場でキスをしていたらオーナーに見つかってしまい、「カップルは男女ペアと神様が決めている。これでは(亡くなったオーナーの妻が)成仏しないよ」と言われ、購入を拒否されるシーン。
これは実際に存在するケースです。
あたしの友達のゲイ夫夫が過去に賃貸マンションを探していた時に、「男同士はちょっと。。。」とオーナーに言われ、入居できなかったそうです。
オーナーによるところが大きいですが、そういう物件が今だにあります。
今回のドラマのケースでは、カップルではなく「いとこ同士で住む」という建前でいたのがバレたのも要因かもしれませんが、「女性のいとこ同士」と「女性同士カップル」の違いは何なのでしょうか?ましてや、その関係性は契約前なので書面を交わしていないはず。
あたしがオーナーだったら、他の居住者同様、ゴミ問題や騒音問題などを気をつけてもらえば全然貸すんだけどね。それに、その分家賃収入入るじゃん?←
あぁ不労所得欲しい。。。
つぎ
[世間に対して「堂々としたい」vs「こっそりしていたい」]
レズビアンカップル双方の意見の違いです。ドラマ「おっさんずラブ」でも、異性愛者同士ではありましたが、同様の描写がありましたね。
昨今のtwitterでの同性婚や差別関連の法制定に関してもこれが問題になっていますね。
この「堂々」vs「こっそり」に関しては、過去にこのブログでも書いた気がするので、他の記事も見ていただきたいと思います。
つぎ
[松田翔太×千葉雄大のBL]
これはいつ見てもキュンキュンしますね!
千葉雄大「あんっ♥」
もう萌えですよ!
。。。一部では、ゲイの話を「BL」に回収されてはいかがなものかという意見もありますが、この番組はLGBTのノンフィクションドキュメンタリーではないので、そういった要素も含めて「視聴者を喜ばせる『ドラマ』」なのだと思います。
つぎ
[既婚者トランス女性の葛藤]
昼間は男性スーツを着た会社員だけど、自宅では女性服を着るトランス女性の話。妻からは「子どもの前では『お父さん』でいて」と言われ、自身の性別違和と社会的な性の生き方と、家庭のあり方に葛藤をしていました。
三軒家は営業所に戻り、男性社員の3サイズを聞いたのですが、その結果、、、
なんと、男性社員が女装をして、家族3人の内見の立会いをしたのでした!
見ていて不思議な光景でした。
なぜ不動産の内見なのに、CAやセーラー服、ナース服の女装をして接客しているのか、と。
せっかくなら千葉雄大も女装すれば良かったのに。。
意図として、シスジェンダー男性が女装をすることで、トランスジェンダー女性の気持ちを理解しようとしたのだろうと推測したのですが、これは2017年9月の「レインボーフェスタ和歌山」における『トランスジェンダー体験ブース』を思い出します。
【フライヤー公開❗️】
— レインボーフェスタ和歌山2019 (@RainbowIshokuta) August 15, 2017
レインボーフェスタ和歌山2017のフライヤーが出来上がりました‼️
9月23日(土)・24日(日)は和歌山城西の丸広場へ遊びにきてください🏯🏳️🌈
まだまだ残暑が残る季節になるかと思いますので、暑さ対策をしてくださいね🎩 pic.twitter.com/zUcaLwIbN2
この問題点は以下のtwitterを追うとわかるかと思います。
つぎ
[現代のジェンダーにまつわる変化の紹介]
上記の家族のシーンで、現代の変化が紹介されていました。
- 履歴書などの性別欄の「男」「女」「答えたくない」
- 学生服が自由に選択可能
などです。
個人的に、性別欄の「答えたくない」に触れるのであれば、Xジェンダーやノンバイナリ、ジェンダーフルイドなどの、性別二元論外ジェンダーの名称を出しても良かったのかなと、当事者として思うわけです。
尺的な問題と、LGBTの内容詰め込みすぎ理解できない問題があるかもしれないですが、その例を出すなら、、、って感じです。
[三軒家の結論]
三軒家はこういうセリフを残しました。
「理解し合えると思うことこそ傲慢である」
これは賛否両論別れるところではないでしょうか。
ざっくり言えば、トップダウン方式かボトムアップ方式、それと、そもそも社会に理解してもらう必要はない層。
トップダウン方式は、法律や制度面を整えることにより意識が浸透して差別が減る方式。
ボトムアップ方式は、教育や啓発などで人々の理解を深めて差別を減らしてから法律や制度を整えていく方式。
それから、特に「男性中心社会」に擬態できるゲイに多いのは、そもそもLGBは内々で友人たちとこっそりやっていればそれで充分満足でしょという意見。
twitterでは、「対話をしようよ」というのを見かけますが、対話しようと言ってる張本人が、トラブルや混乱になるから、異なる意見をリプライしてきた人は軒並みブロックしていく宣言をした人もいますね。どなたとは言いませんが。
トランス女性を性犯罪者扱いにして燃えてる案件もありますね。
対話といいながら、無茶苦茶な論理で自分の意見を押し通したい人が多いこと多いこと。
【結論】
他人の気持ちさえも自分の気持ちさえも理解できない。ましてやこの世の森羅万象のことを理解できるかと言ったら絶対にそうではない。不可能。
だからこそ、
「認知して尊重する」
ことが大切です。理解はできなくとも、存在を否定しないで肯定することくらいできるはずです。
制度に関しても、使いたくても使えない人が使えるようになればいいじゃないですか。
悪用?現制度でも悪用されているのだから、批判するなら同性婚だけでなく、現制度にも批判をする必要があるのでは?と思うのです。
倫理観ですね。(当たり障りのない終わり方)
以上です!!休憩します!!